鳶・江戸火消し文化

半纏(はんてん)

火消に欠かせない伝統的な制服

半纏(はんてん)

一言でいえば火消しの制服。図柄や絵柄、文字、数字の組み合わせによって多くの種類がある。

「はんてん」は、一言でいえば火消の制服といえるものでありますが、図柄・絵柄・文字・数字 などの組合せによって多くの種類があります。
最も一般的なものでは役伴纒・総形伴纒などが知られています。

1.役伴纒
やく伴纒は警視庁所属となった明治以降、市部消防組の伴纒となったもので、腰に白い線の 本数で方面(区)を表し(奇数の区は直線、偶数の区は曲線)、背中に組名、襟に役職が書か れ、また肩の赤線で指導者の階級が判るようになっています。
火災現場で最も必要なことは 命令・報告の系統が明らかであることです。そのため伴纒にも工夫を凝らし、誰は何処の隊に 属し誰の指揮で動いているのかが、前後左右何処からでも一目で判るように作られており、 世界中を探しても合理性においてこの火消伴纒に比肩するものは無いでしょう。

2.総形伴纒
「そうがた伴纒は、江戸火消しから伝わるもので、いろは四十八組・本所深川十六組、併せて 六十四組が、それぞれ独自の図柄をあしらい、着ている人の所属が一目で判るようになっており、 町火消し独特のものであります。
この伴纒を着る各組員は、その図柄ひいては所属する組に誇りを持っており、お祭りなどの華 やかな催しに、また役伴纒の下などに好んで着用しています。

参考文献:(社)江戸消防記念会第一区ホームページ「伝統文化」より参照

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